12月はポストパンク的なバンドをよく聴いていました。
ポストパンクとは
ポストパンク(Post-Punk)とは、その名のとおり「パンクの後継者」ともいえるロックのジャンルです。
もともとのパンク(セックス・ピストルズなど)に比べて、曲調が明るくなかったり(むしろ陰鬱なものも多い)、音楽性が幅広かったりというのが特徴でしょうか。似たジャンルにニュー・ウェイヴというものもあって、こちらはよりシンセ感、テクノ感が強い感じでしょうか? 聴くうえではあまり意識する必要はない気がします。
私が若いころによく聴いていたオルタナティヴ・ロックなどの音楽の直接のルーツに、このポストパンク界隈のバンドの音楽があることが多く、最近になってよく聴くようになりました。
Joy Division – Unknown Pleasure

ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)は、1976年に結成されたイギリスのバンドです。1980年にイアン・カーティス(ヴォーカル)の死により解散しました。残されたメンバーはニュー・オーダー(New Order)というバンドを結成し、こちらは現在も活動しています。
『Unknown Pleasure』は1枚目のアルバム。ポストパンクというジャンルの代表的な作品です。
Disorder
アルバム1曲目の「Disorder」。私がジョイ・ディヴィジョンではじめて聴いた曲だったと思います。
途中の冗談みたいなベースラインに、最初は聞き間違いかと思いました。あるいは自分の耳がどうにかなったかと。E♭のキーで、これまでのコード進行からGm(Ⅲm)かと思われる小節に突然出てくる4弦開放音(E音)。しかもそれが何度も繰り返されます。これ、もし自分が作ってきた曲にベーシストがこんなベースラインをあててきたら、「何それ?」って言いたくなる人がほとんどではないでしょうか。
「ジョイ・ディヴィジョン、ちゃんと聞いたことないけどどんなバンドだろう」と思ってなんとなく聴き始めたアルバムの1曲目にこんな奇妙なベースラインがあったら、気にならないわけにはいきません。そしてきっと誰もが混乱するでしょう。まさにdisorder(=無秩序、混乱、障害)。楽曲の世界観を見事に表現しています。
The Cure – Greatest Hits
ザ・キュアー(The Cure)は、1978年に結成されたイギリスのバンドです。メンバーチェンジを繰り返しながらも現在も活動中で、今年2024年に16年ぶりとなる新譜『Song of a Lost World』が発表されたことで話題となりました。

『Greatest Hits』は2001年に発表されたベスト盤です。キュアーにはオリジナルアルバムに収録されていないシングル曲の名曲が数多く存在しているため、このベスト盤でそれらの曲をよく聴きます。

Friday I’m in Love
「Friday I’m in Love」は『Wish』という1992年発表のアルバムに収録されている曲ですが、このアルバムからお気に入りの一曲として挙げるならこの曲になります。
歌詞が特に好きで、よくある曜日ソング(Monday…Tuesday…と続いていく曲)ですが、月曜日から木曜日まではブルーでぱっとしない日々だけど、金曜日には君を好きになる、みたいな感じの内容だと思います。ポップな曲調と相まって、なぜか心が揺さぶられます。
以上です。本年も残りわずかとなりました。お世話になりました。
一年があまりにもあっという間だったので、次が令和6年なのか令和7年なのか、よくわからなくなってきました。令和7年ですね。気をつけます。